【世界一気持ちいいといわれるマッサージ】
定期的にお泊まりされる方達の夜間介護の現場で少しだけお世話になった事があります。
多い日だと5名お泊まり。
夜中トイレに行くのに手を引いて歩行介助が必要な方もいらっしゃりお声が掛かかります。
いつの頃からかお一人のおばあちゃんは、トイレへの呼出の際、ベッドに腰掛けた状態で私の顔を見ると笑顔でギューと抱きしめて頬擦りと背中をゆっくりなでてくれるようになりました。
この頬擦りの時に人の温かさを直接感じるのと背中をゆっくり撫でられる時のホッとする、心がじんわり幸せを感じる安心感。
スウェディッシュも同じ感覚が得られます。
直接頬擦りされると皮膚と皮膚の摩擦で若干痛みを感じる事も。
スウェディッシュはオイル少しだけ使って滑りをよくする事で痛みや引き攣りが起こらないようにつくられています。
スウェディッシュ独特の心地よさは、手のぬくもりを直接肌で感じられる事とマッサージの動きのスピードがゆったりしているところです。
うとうとと眠くなるのは、おばあちゃんの頬擦りとハグと同じように精神的にも癒される感覚からきているのではないでしょうか。
子供がおんぶされている時にうとうとと眠ってしまう感覚に近いのかもしれませんね。
背中は唯一自分で全面撫でおろすように触れられない場所でもあり、ハグする習慣がない日本人にとっては癒しの効果が大きいマッサージなのだと思います。
そして筋肉療法として凝りや筋肉の緊張をほぐす手技としても発展してきた事により、1つのマッサージで2つのものが得られる。
そういうところから世界一気持ちいいマッサージといわれるようになったのかもしれません。