【手の治癒力】

スウェディッシュマッサージの独特でゆっくりゆったりした動き。
世界一気持ちいいマッサージと云われ、身体の凝りや疲れも精神的な癒しのどちらもケアしてくれる手技。
この本に書かれていることがピッタリと一致する。
ゆっくり施術するほど心身ともにほぐされる。
ご高齢の方からも嬉しいお言葉をいただくスウェディッシュマッサージ。
介護や福祉、精神的ケアの分野でも使われていい手技なのでないかと思う今日この頃…。
【手の治癒力の本とスウェディッシュマッサージのお話し】
スウェディッシュマッサージは、ゆっくりゆったりしたスピードで施術していけば行く程、気持ちよさや安心感、しっかりと筋肉をほぐしていける。
手の治癒力の本に書かれている
「やみくもに触れても気持ちよさは感じない。」
「気持ちよさを感じる触れ方の法則がある。」
「触れるスピードが大切であることはほとんど知られていないが、実はそれが本質的な役割を担っている。」
手のひらをしっかり身体に密着させる。
セラピストの手の温もりがあたえる安心感。気持ちいいと感じるスピードで動く施術。
スウェディッシュマッサージの特徴ともかさなる。

【手の治癒力の本とスウェディッシュマッサージのお話し②】
手の治癒力の本に書かれている
「たとえばスウェーデンのタクティールケア*というマッサージ技法がある。
これは認知症の高齢者の周辺症状(徘徊や興奮など)を抑えるのに有効なマッサージとして注目されている。
タクティールケアでは、手と背中を非常にゆっくりとした速度でマッサージしていく。
するとケアを受けた患者は、落ち着きを取り戻し、背中をマッサージされていると「自分の背中がどこまでなのか」という感覚を取り戻すことができるという。
患者は自分の身体なのに感じられなくなっているのである。
同じように現代に生きる私たちも、多かれ少なかれ身体の感覚に希薄になっている。
ポジティブな身体の感覚を取り戻すことが、「自己存在感」という心の心の根源的な部分を確固たるものにしてくれる。」
↑ここまで本書より〜
身体はよくできていて痛みのでている部分を補って他の箇所に負担がかかっている場合が多くあります。
スウェディッシュマッサージは施術を受けるとタクティールケアと同様、安心感や気持ちよさ、身体の感覚をご自身で感じて頂けます。
例えば腰が痛い方は、お尻の筋肉も硬くなっている場合が多く、スウェディッシュを受ける事でご本人が始めて気付かれる事も多いもの。
そして毎日頑張っている自分を自分で認め褒めてあげられる気持ちも湧いてくる。
「自己存在感」や「自己肯定感」というところにも繋がってくるのではないでしょうか。
施術後に「自分の身体がどうなっていたのかよく分かりました。」と仰る方もたくさんいらっしゃいます。
同じスウェーデン発祥の手法ですがスウェディッシュマッサージは、「スエーデン体操の父」といわれ、お医者さまだったともいわれる人物によって考案されており筋肉にもアプローチが出来ること。
解剖学に基づいて筋肉をほぐし、凝りやはり感などを暖和させていけることも特徴です。
揉み返しなども起こりにくく、施術後の痛みもなく受けて頂けるのもいいところ。
身体の動きがよくなった、軽くなったといってくださお客さまもたくさんいらっしゃいます。
心身共に癒されるケアといわれるスウェディッシュマッサージ。
ぜひ一度体験しにいらしてください。
*タクティールケア
スウェーデン発祥のタッチケア。
1960年代、未熟児ケアを担当していた看護師によって始まり、看護師はその手を用いて、乳児の小さな体を母親に代わって毎日優しく触れると体温は安定し、体重の増加がみられた。
手を使って10分間程度、相手の背中や手足を「押す」のではなく、やわらかく包み込むようにゆったり触れるケア。
痛みの軽減や安心感をもたらす効果があり認知症緩和ケアの補完的手法の一つとして日本でもおこなわれています。